ゲルマン・ザーガ4/5 『ラヴェンナのゲルマン人』2007年10月15日 23時00分20秒

〔題名〕Die Germanen von Ravenna
〔著者〕Joerg Kastner
〔ページ〕445ページ
〔出版社〕Bastei Luebbe
〔発行年月日〕2002
〔ISBN〕3-404-14210-1
〔価格〕7.90ユーロ

 ゲルマン・ザーガ5部作の第4作。

 第2作"Der Adler des Germanicus"で繰り広げられたゲルマン人とローマ人の戦いは、勝者も敗者もないものでした。ゲルマン人側はとにかくローマ人を撤退させることができましたが、その際、族長アルミニウスと氏族長トーラクそれぞれの妻がローマ軍に連れ去られてしまい、いわば痛み分けとなったのです。本書は、彼女たちを救い出すためにラヴェンナに赴いたトーラクの冒険譚です。

 「族長」と「氏族長」について一言。

 基本的に王を持たないゲルマン諸部族は、戦争の際は族長(Herzog)を選び、彼の指揮のもとで戦います。また、1つの部族には幾つかの氏族(血族)が属するのですが、そのそれぞれの長が氏族長(Fuerst)です。

 トーラクは雷神ドナーを祖先神とするドナー氏族の氏族長で、アルミニウスは鹿をトーテムとする鹿氏族の氏族長であると同時にケルスキー族全体の族長です。彼らの父親も同じ役割を果たしていましたが、族長も氏族長も世襲の身分ではないので、2人はあくまでも選挙によってその任についたのです。ただ、これはゲルマン人が民主的だったからではなく、みんながみんな「オレ様」だったからみたいです。

コメント

_ えりか ― 2007年10月16日 22時46分31秒

 ドイツのHerzogとかFuerstとか、Koenigも、私は区別がつかないのですが、王を持たなかったとは、Koenigはいなかったのですか? Karl der GroesseはKoenigではなかったのですか? Sachsenkoenigという言葉もすぐ思い浮かびますが、これはずっとあとなのかな。

_ えりか ― 2007年10月17日 23時38分57秒

 上のコメントですけど、説明してくださいってわけじゃありませんので。つぶやきです。いつか自分で調べてみるつもりですから。

_ 春眠 ― 2007年10月18日 22時47分16秒

 えりかさん、ご自身でお調べになるというのでよけいなことは申しませんが、第3作『マルボドゥウス』のところに書いた、「王」を戴いていたところもあるということだけ改めて記しておきます。

 あと、せっかくだから補足。長の地位は世襲ではないと書きましたが、選出されるにはやはりそれなりの血筋でなければならなかった(とタキトゥスは書いてます)ので、広い意味では世襲と言えますね。

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